フェスティバルがコミュニティを繋ぐ

5月19日と20日の二日間にわたり、在日ベトナム人協会(VAIJ)は、代々木公園で開催されたベトナムフェスティバル2018に参加した。VAIJはフェスティバルのメイン会場のすぐ近くにブースを設け、アオザイ試着やベトナムお菓子の試食、そしてベトナムクイズなどの様々な文化体験イベントを企画した。

VAIJは今回のベトナムフェスティバルに参加する目的を、日本在住のベトナム人に向けて会の存在を知ってもらうこと、そしてまた日本の人々にベトナムという国、ベトナム人を知ってもらうことと定めていた。

 当日ブースを訪れてくれた日本人には、ベトナム菓子試食コーナーで、ピーナッツとゴマをキャラメルで固めたkeo lacや、ココナッツクッキー(banh dua nuong)、そして緑豆を使った伝統菓子banh dau xanhの、三種類のお菓子の食べ比べをしてもらった。中でもココナッツクッキーは、そのほど良い甘さとココナッツの風味で特に人気が高かった。

また伝統衣装であるアオザイの試着も、ブースに訪れた人にとっては貴重な体験だったようだ。試着をしたほとんどの人が、アオザイを艶やかにまとった自身の姿を見て驚き、「買ってみたい」と希望していた。

 ベトナムクイズは家族とやってきた子どもたちに人気だった。ベトナムの景勝地や料理をテーマとしたクイズの出題を通して、VAIJのメンバーは、訪れた人々と交流できただけでなく、ベトナムの美しく豊かな自然や文化を、日本人にもっと身近に感じさせることができた。

 更に興味深かったのは、ブースに集まった多くの若いベトナム人たちが、ベトナム人コミュニティの現状に理解を示し、当会の活動に参加したいと希望してきたことである。そこで当会のボランティアメンバーは、彼らに向けて自らの日本での生活における知識や、日本語の勉強法、各種試験についてのアドバイス、そして日本での就職について等の経験談を積極的に共有した。

 今回、若者たちの疑問やニーズを目の当たりにし、我々は在日ベトナム人にとって正確かつ有用な情報を提供することの必要性、またVAIJとして信頼のおける所在地を定めること、という役割と使命があるとハッキリと認識したのだった。

二日間にわたるフェスティバル参加とその成功は、当会がスポンサーとボランティアメンバーから熱心な支援を受けたからこそのものである。

これは当会の、ならびに日本におけるベトナム社会全体の発展のための良い兆候であるとも言えるのではないだろうか。

翻訳:寺田雄介