在日ベトナム人協会(VAIJ)会長チャン・ゴック・フック氏が旭日単光章を受賞

在日ベトナム人協会(VAIJ)会長チャン・ゴック・フック氏が旭日単光章を受賞

2018年11月12日、東京のプリンスホテルにて平成30年秋の叙勲授与式が行われた。受章者は国際関係の発展に貢献をしたり、文化、科学、スポーツの振興、社会福祉の向上、国民の健康増進や労働者の働く環境の整備、そして自然環境の保全に寄与するなど、あらゆる分野で活躍した者、及び団体が選ばれる。

今年の授与式では、医療機器メーカーの株式会社メトラン元代表取締役であり、現会長のチャン・ゴック・フック氏が受章者の一人として選ばれ、旭日単光章が授与された。
 
チャン・ゴック・フック氏(日本名:新田一福)は1947年生まれ。1968年に留学のため来日。1984年、フック氏は新生児用の高頻度振動換気タイプの人工呼吸器を生産する医療機器メーカー、株式会社メトランを設立。同年、自社製品である高頻度人工呼吸器「ハミングバード」が、アメリカで行われた国立衛生研究所(NIH)主催の高頻度人工呼吸器コンペティションで優勝。8社が競い合う中、初出場でのことだった。同時にNIHと契約を結び、85台ものハミングバード受注をとりつけた。
 
30年以上にわたって留まることなく研究開発を続けてきたメトランの新生児・未熟児用人工呼吸器の安全性や機能性は、今や国内外で高く評価されている。日本においては9割以上の新生児集中治療室で、メトランの人工呼吸器が使用されている。
 
このような医学への数々の貢献と、日本での新生児・未熟児治療の実績により、2012年7月には明仁天皇が埼玉県川口市にあるメトラン本社をご訪問された。そして今年、フック氏の数々の功績が認められ、日本政府は旭日単光章の授与を決めたのだった。この受章は、メトランだけでなく在日のベトナム人コミュニティにとっても大きな名誉である。
 
チャン・ゴック・フック氏に祝いの言葉を述べさせて頂くとともに、これからも日本社会、そして日本のベトナム人コミュニティに貢献してくれることを願うばかりである。
 
寺田雄介